犬を飼い始めてまずどんなことに悩むのかというと、やはりしつけのやり方です。
犬と一緒に生活をしていく上で家のルールを教える、覚える為には褒めて伸ばしてあげるトレーニングを取り入れてみましょう。
記事の目次
褒めるしつけやトレーニングのメリットはなに?
昔はいけない事をした時、体罰を与える事でやってはいけないという事を認識させるしつけの方法が行われていました。しかし、最近では褒めるしつけの方がより効果が高い事を知っている人が多くなってきました。
しつけにおいての褒めるというのは、家庭犬だけではなく、働いている犬の訓練でも積極的に行われているのです。
その理由は、褒めるしつけの方法は、「してほしいこと」を教える方法だからです。叱るしつけの方法はしてはいけない事を教えるしつけだったので望まれてはいない行動をしないようにはできましたが、してほしい行動を犬自体が進んで行ってくれるようにはならないのです。
犬の習性
実は、犬は結構損得勘定が得意な動物です。長い時間をかけて人の生活、社会に順化してきた動物ですが、元々はオオカミの仲間です。その為、群れで生活をする習性があります。
その群れの中で自分が得をする為に、団体行動の中で自分より上の強い存在に従っていくのです。逆らう事で痛い目を見る事を損する事だとわかっている為にこのような行動とるのです。
その為、得をする為には自発的に、そして積極的に得をする行動を行うようになるのです。
犬にもそれが習性として植え付けられているので、犬に叱られたり怒られたりするような損する行動を教えるよりも、褒める方の得をする行動の方が覚えが早い傾向にあるのです。
その為、褒めるトレーニングをしてあげる事ですんなりと理解してくれ、それを実行する事ができるようになるのです。褒める事で犬はストレスなく覚える事ができて、飼い主さんは怒る必要がないので何よりも楽です。
信頼関係に繋がる
人間の言葉が理解できない犬は、人から指示をされるようなしつけを覚えるのはとても大変なのです。
しかし、家庭犬でも社会や人間と一緒に生活をする上では、しっかりとマナーを覚えてもらわないといけないのです。しつけやトレーニングは人間にとっても犬にとってもとても面倒ではありますが、ここを乗り越えるには、犬と人間との信頼関係が欠かせなくなってくるのです。
信頼関係を気づくためには、まずは飼い主さんが犬に対してしっかりと愛情を身体や態度で表現してある必要があります。つまりは、わかりやすく、頼りがいがあり、しっかりと褒めてあげる事は犬からの信頼を得るためにはとても重要になるのです。
犬からしたらリーダーである飼い主さんから褒められる事は自分を認めてもらえているという喜びがあり、人に対しての信頼を深めてもらえ、リーダーを喜ばせる事ができた、という満足感を得る事に繋がっていくのです。
叱るしつけは犬が委縮してしまうので言う事は聞いてくれますが、それが信頼関係になっているかと言われるとそうではないのです。
犬からしたら損をするから覚えた事を実行するだけの話になるので、恐怖によるトレーニングは犬はやる気を出してはくれません。これは人間にも当てはまりますよね。
信頼関係に関してはこちらの記事を読んでみて下さい。
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カリスマ性と力技で犬を従わせるトレーナーもいますが、これが全ての飼い主さんができるとは限りません。タイミングよく叱る事は実はとても難しいのです。
さらに、力づくで教えた事は、犬は反発したがることもあるので、この方法は犬を飼い始めた初心者にはお勧めしません。
そして、犬も犬種、性格、年齢などでしつけがうまくいかない場合もあります。自立心が旺盛なまま成犬になった犬は、新しい事を覚えようと思う気持ちがあまり起きないのです。
しかし、褒めて伸ばす方法は、犬にとっては得をする事なので、犬の習性的には自発的に覚えようとしてくれる気持ちが生まれやすいです。
飼い主さんも怒鳴ったりすることがないのでストレスなくしつけやトレーニングができるのでお勧めの方法なのです。
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叱る行為が逆効果になることがある
叱る事はタイミングこそ難しいものの、叱るだけならそこまで難しいわけではありません。
その為、犬がうまくできなかったり、いけない事をするとついつ叱ってしまいがちになりますが、叱る行為は犬が飼い主さんへの信頼関係をなくすことへ繋がってしまい、最悪の場合、修復できないくらいの信頼関係に悪化につながってしまう事があるのです。
信頼関係を築くなら叱ることはせず、褒める事でいけない事を自発的にしないようにしつけをしてあげましょう。
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まとめ
犬に対し物事を教えるのはとても根気がいりますし、大変な事です。しかし、折角一緒に生活をする事になったのですから、お互いに気持ちよく、そして仲良く生活をしてきたいと思いますよね。
褒めるしつけやトレーニングは、お互いの信頼関係を築く事に繋がり、犬、飼い主さんどちらにもストレスを最小限にする事ができます。
このしつけやトレーニングはとても簡単で、飼い主さんにとって望ましい事をしたら全力で犬を褒めてあげる、これだけです。しつけをしていて少しでもできたら全力で褒めてあげる。そうする事で犬は褒めて欲しくて同じ事をするようになります。
こうする事でしつけをスムーズに行うことができ、賢い犬にする事もできるのです。