色んなしつけの方法がネット上にはあり、どれが正しくてどれが間違っているのかはわからない所が多いと思います。
しかし、正しいと思ってやっていることが実は逆効果になってしまっているしつけの方法を今回は紹介したいと思います。
記事の目次
叩いたり、殴ったりする体罰のしつけ
しつけにおいて犬を叩いたり殴ったりするような方法は、しつけではなくただの暴力です。暴力は犬の身体だけではなく心も傷つけてしまいます。
そんな体罰を受けた犬は人の手を怖いものだと錯覚してしまうので人の手を極端に怖がったり、噛みついたりします。
その行動に対してさらに体罰でしつけてしまっては意味がないのです。悪化させてしまうだけになります。
ダメな行動をした時、叱るのは大事な事です。しかし、体罰をしてしまうと、問題行動が改善されるどころか余計にいけない方向をとらせてしまうことになるのです。
怒り方は?
しつけでは怒る事の方が多いかと思いますが、では叩いたり殴ったりする以外の怒り方はどうすればいいのか。
それは、短い言葉でわかりやすくダメな事をしているって事を犬にわかってもらうことが大事なのです。「イケナイ」「ダメ」「ノー」などの短くてわかりやすい言葉で怒ってあげるとそれだけでも犬はわかってくれるようになります。そして、言い方は低いトーンで犬がびっくりするような勢いで言う事が大事です。
犬に怒られているという事をしっかりわかってもらえるようになると数回も行えばお利口な犬ならわかってくれます。
大声を出して怒る
ダメな行動をとった時、大声で「いけません!!」とか「やめなさい!!」って怒鳴ってしまっていたら、それは逆効果になるので良くないしつけ方です。そのしつけはしつけているのではなく、犬を興奮させてしまっているだけになります。
犬は、大声を出されていることを叱られているとは理解しない動物です。大きな音はむしろ驚き、興奮を覚えてしまうだけなのです。大声を出された犬は吠えてくる場合もあります。
犬を怒る時、大声を出すのではなく一呼吸おいて、冷静に怒ってあげましょう。
上記でも紹介したように、低いトーンで怒ってあげれば、犬は怒られているとしっかり認識してくれるはずです。
犬に対して伝わる言葉、伝わらない言葉に関しては以下の記事で詳しく説明しています。
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【犬のしつけ・トレーニング】犬に伝わりやすい言葉、伝わりにく言葉の違い
犬の理解は、言葉そのものではなく、言葉の音を聞き分ける事で、飼い主さんの指示を理解していると言われています。 では、どんな言葉が聞き取りやすく、どんな言葉が聞き取りにくいのでしょうか。 今回はそれを紹 ...
愛犬の名前を呼んで叱る
愛犬の名前を呼んでから怒るのは良さそうにみえるかもしれませんが、これは間違いです。
愛犬の名前を呼ぶ時は楽しいことがある時でなくてはいけないのです。
ご飯の時、お散歩に行く時などに名前を呼ぶことで名前というものは素敵なものであると犬に知ってもらわないといけないのです。しかし、叱る時に名前を呼んでから叱ってしまうと、犬は名前はいけないものと理解をしてしまうようになります。
さらに、名前を呼ぶことで遊んでもらえると勘違いをしてしまう事にもなるのです。こうなってしまうと、遊んでもらう為に犬はいたずらをしてしまうので問題行動が改善される事はありません。
汚いからという理由で匂い嗅ぎをさせない
犬は匂いで情報を集める動物です。散歩中などは他の犬の匂いから情報を集めていくのですが、その貴重な情報収集を「汚いから」という理由でさせないのは間違っています。
犬に匂い嗅ぎをやめさせる事は、人にインターネットで情報を集めたり、雑誌を読むことは無駄な時間であると言っているようなものなのです。
折角ドッグランで遊ばせているのに匂いばかり嗅いでいるとがっかりせず、新しい匂いに出会えたのかと思って見守ってあげましょう。
お散歩の時の問題行動はこちらで詳しく説明しています。
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【犬のしつけの基本】リード引っ張り癖のある犬の改善方法
犬のしつけと言われるとまず浮かぶのは「おすわり」「お手」「待て」などのコマンドを覚えさせることだと思いますが、それと同じように「散歩の方法」もありますよね。 犬が横にぴったりとくっついて良い子にお散歩 ...
まとめ
犬をしつける時に逆効果になってしまうしつけ方は、しつけではない間違った行動なので、もし今この中のどれかを行っているとしたらできるだけ早めに改善してください。