今回は数多く存在する犬のトレーナーの中でも、『ゴッドハンド』と呼ばれる森田誠さんを紹介します。
記事の目次
森田誠さんってどんな人?
メディアへの出演も多くある方で、TVチャンピオンの「ダメ犬しつけ王選手権」で圧倒的な強さで優勝したり、「天才!志村どうぶつ園」や「日曜ファミリア やっぱり犬も好き!お手上げワンちゃんなんて呼ばせない!愛のカリスマ調教師 密着SP」等々、志村動物園にはとくに数回出演されているようです。僕も、全て見たわけではないですが何度かテレビで拝見した記憶があります。
森田誠さんは、1975年から(なんと15歳から!)犬のしつけや訓練を今日までおこなってきている方。その道なんと、30年以上の方なんです。
今まで、警察犬の訓練、介助犬の訓練、聴導犬の訓練、フリスビードッグの訓練、テレビや映画に出演するムービースター犬の訓練、そしてコンパニンオンドッグの育成等、本当に犬のしつけ・犬の訓練を一通りやってきた方なんですね。すごい。。。
そんな森田さんは先程も紹介したとおり、メディアにも登場し、現在はコンパニオンドッグといわれる家庭犬のしつけと育成を主な専門として活動しています。
森田誠さんのしつけ方法
森田誠さんのしつけ方法とは?
・自分で犬のしつけをおこなうことが大事!重要なことはたったひとつの法則
・おもちゃやおやつを使わない
・警察犬育成のように命令するようなしつけ方法ではない
・愛犬に対し愛情を持って接して、質の高い信頼関係を築くこと
上記の項目はザッと簡単にまとめたポイントなのですが、『主従関係』か『信頼関係』か?といったら、信頼関係に重きを置いて、犬のしつけをする方法ですね。
森田さんの考え方は「マズルコントロール」と「ホールドスティル」は逆効果になるという考え方です。
そんなマズルコントロールとホールドスティルとはどういうものか、簡単に解説します。
マズルコントロールとは?
マズルコントロールというのは、オオカミや犬の母親が子犬を口に含むようなしぐさをそのまま模したしつけの方法の事です。口の周囲の事を「マズル」と言います。
母親が子犬を口に含むのは、興奮して吠えてしまったり、じゃれ咬みをしている時に「落ち着きなさい」といった保護の意味で行う犬の行動です。
この方法は、広い意味では子犬よりも保護者、母親は力強いんだ、といった意味のニュアンスも含まれています。
ホールドスティル(ホールドスチール)とは?
ホールドスティル(ホールドスチール)というのは、犬が身体を拘束された状態でもおとなしくしていられるようにする訓練方法です。
犬にとって抱え込まれる事はストレスになるので、そのストレスを感じないで行えれば成功と言えるかもしれない方法です。
森田誠さんの考え方
森田さんの考え方は、愛犬と一緒に寝ても、食事を先に与えても、高い所に上げても信頼関係がしっかりしていれば崩れる事はないと言っています。
森田誠さんのしつけの特徴
森田さんのしつけの方法は、法則は一つですが、それを繰り返し行っていくだけです。問題行動があっても犬の心を考えて大切に扱い、その上で一つの法則を続けます。
そんな森田誠さんのしつけの特徴でもある「一つの法則」ですが、これは「権威」と「受け止め」です。
この権威と受け止めをしていく事が森田誠さんの犬のしつけ方です。
犬は群れの中で上下関係を使って生活を送ってきました。上の者に服従する代わりに下の者は上の者に守られて安全と安心を得て生活をしてきたのです。この犬の心理関係が飼い主と犬の間に築かれるようにするのが「権威」と「受け止め」なのです。
しつけをする上でしっかりと権威と受け止めをしておくことで、愛犬はあなたを「自分よりも上の存在」と認め、愛犬からの愛情を飼い主であるあなたの愛情で包んであげれば、犬は自然と守られていると感じるようになります。そうなれば本当の信頼関係が築けるようになるのです。
森田誠さんの犬のしつけ方の真髄はそこにあります!
そんな森田誠さんの権威と受け止めですが、簡単にいえば、権威というのは、犬が良くない行動をした時にダメだという信号を送るということ、受け止めというのは、読んで字のごとく愛犬の全ての心理を愛情で受け止めてあげることです。
しかし、権威で犬を動かそうと思ってはいけません。受け止めをしてあげてからこそ権威を使う権利が初めて出てくるのです。
しつけをするのにはまずは信頼性
犬が無駄吠えをしてしまうのは、心配事があり飼い主さんに知らせようとしてる、という意味で行う行動である事があります。甘噛みをコントロールできず、本気で噛んでしまうのはストレスを感じてそこから逃げたいという心理が働くから。
このような行動に対してただ声を荒らげて怒ってしまってはあまり効果がありません。愛犬にわかってもらうにはまずは原因を知り、その上で「一つの法則」を使って直してあげる事が有効だと森田誠さんは言います。
犬との信頼関係、安心感が高まればストレスを感じる事もないですし、不安になることもないので自然に良くない行動は改善されるようになります。
森田誠さんのしつけ法のマニュアル
森田誠さんのしつけ法をマニュアルで書かれている事から項目等を自分なりに簡単に書き出してみます。
1章:犬をしつけるのには考え方が大切である
犬をしつけるっていうのがどういうことなのかを解説しています。
2章:犬の社会
人間の社会とは全く異なっている犬の社会ですが、そのルーツや自然界の群れの中での縦律社会。
母犬や子犬の関りや子犬の成長、遊びに関するものが書かれています。
3章:犬の脳
犬の脳の仕組み、脳の処理能力が説明されています。
母犬の子犬へのしつけの仕方、犬が理解できるしつけの方法などが書かれています。
4章:犬のしつけを始めるにあたって
犬をしつける時の三大原則の必要性について説明されています。
犬の性格や心理などをどう見極めて、どうしつけていけばいいのかが書かれています。
5章:実践してみよう
森田誠さんのしつけの特徴でもある「一つの法則だけを繰り返す」のやり方を具体的に説明しています。
おまけ
甘噛みは1分もあれば直せる、首輪の選び方、おやつやドッグフードの与え方が書かれています。
特典
犬の鼻が濡れているのはなぜか、複数の犬を同時に飼う時の注意点等の細かい習性やしつけなどが書かれています。
森田誠さんのDVDは犬種などに合わせて2枚選べます
マニュアル本だけではなく、犬種等に合わせて約22種類のDVDの中から2種類を自由に選ぶことができます。
DVDの分け方は、
・小型犬
・中型犬
・大型犬
・日本犬
と分かれていて、さらにそれとは別に「その他」の項目があります。
この中から自分の飼っている愛犬の種類に合わせてDVDを購入してあげればOKです!
しかし、飼っている犬の犬種と同じDVDが見つからない場合もありますよね。そんな時は、こちらから公式サイトに入っていただくと紹介動画がアップされているので、それを参考にしてみて下さい。
DVDの選び方のコツは、飼っている犬種と同じ犬種のDVDが無かったら以下の項目に注目して選んでみて下さい。
・愛犬の性格と一致するものを選んであげる
本質や性質、気質といったものが似ている又は、同じ内容のDVDでOKです
・2枚目はトイレのしつけ方法やボール遊びのしつけ方、子犬を迎えたら行う事などのDVDを選んであげる
犬種が違っていても、行動に対しての対応の仕方はそこまで変わるものではありません。その為、同じ犬種でなくても行動に合わせて買ってあげて同じやり方をしてあげれば愛犬はわかってくれます。
なので、DVDを見て、根気強く取り組んであげましょう!
まとめ
森田誠さんの愛犬と暮らすためのしつけ法は犬と飼い主さんが自然体で暮らせるようにできているしつけ方法です。
無理に上下関係を築かなくても、愛情を持ってちゃんと接していれば、愛犬は自然と従うようになってくれるんだそうです。その為、一緒に寝ても、ソファで一緒にくつろいでも信頼が成り立っていれば問題はないというのが森田誠さんの考えです。
そんな森田誠さんのしつけの方法が詰まったマニュアルやDVDには特徴である一つの法則もわかりやすく載っていますので、是非見てみて下さい!