記事の目次
山本卓さんの経歴
山本卓さんは1998年スウェーデンに渡りグループホームの施設で認知症や福祉のあり方を学び、2000年にはハンガリーで、IPO(Internationale Prufungs ordnungインテルナッツィオナーレ プリューフング ゾルトドヌングの 頭文字をとったFCI国際訓練試験)のワールドチャンピオンシップの上位に入賞しているホルナイ・ラースロー夫妻の弟子となりIPOの技術を習得されています。
IPOハンガリー地方大会にて優勝をした経験もあり、まさに世界的なカリスマトレーナーです。
2001年に帰国してからはトレーナーとして活躍、現在はスウェーデンで学んだ経験と、ドッグトレーナーの経験を活かし大阪市東成区で有限会社PSDを開業しています。有限会社PSDでは出張同伴型のしつけトレーニングに注力しています。山本卓さんは『人と犬との調和』を理念とし人も犬も幸せに暮らし、ストレスなく共存できるよう、犬のしつけや問題行動の改善、シッターサービス、トレーナーの育成、動物介護療法、動物保護活動、ペット管理マンション事業、セミナー事業、イベント事業にも取り組んでいます。様々な活動を通じ社会全体で犬との生活が改善されるように活動されています。
山本卓さんはどんな方なのか?
出典元:■噛み犬のしつけに重点的に取り組んできたカリスマトレーナーのしつけ法■
山本卓さんは世界レベルの優れたスキルを持つ方です。国内での活動は「噛み犬専門トレーナー」と呼ばれることもあり、問題行動の改善に熱心に取り組んでいます。自身が実際に犬と飼い主に対面し、問題を把握することで改善を促すことに取り組んでいます。
また自身の監修するDVDでも自分自身で実演をし、初心者でもわかりやすい内容で制作されていることから真摯にしつけに取り組む姿勢を感じ取れます。
山本卓さんのしつけ方法
山本卓さんの犬のしつけ方法は、
・天井付きのサークル(バリケン)に慣れさせること
・リーダーウォークをすること
・お座りやふせなどのコマンドを教えること
・ボディーコントロールをすること
・オヤツをもちいないこと
が大原則になります。
オヤツを用いた方法は大変スムーズで即効性がありますが犬と人間との根本的な信頼関係に構築には至らないこともあります。犬を正しくコントロールし問題行動を予防するためには犬だけでなく飼い主の在り方も重要だと考えています。
もし犬が問題行動を起こした場合はまずはこれらのしつけがきちんと出来ているか見直し、飼い主の接し方を見直すことから始めます。
例えば多くの飼い主が悩む子犬の甘噛みには、
・甘噛みしたらリードを引く
・犬がハッとしたら撫でてあげる
この手順を繰り返し行います。子犬のしつけには親犬の接し方を取り入れ、首元に刺激を与えることで物事の良し悪しを理解させるという方法です。
この方法は子犬には大変効果的ですが、成犬には体罰や恐怖と捉えられることもある手法です。そのため成犬やハンディキャップを持つ犬にはまた別の手法を用います。
問題行動の内容に応じてバリケンやチョークチェーン、口輪を使用することもありますが、問題行動の改善や安全な生活を送る上で必須と考えられるためであり、決して簡単だから、即効性があるからではありません。
犬に多い問題行動と言えば、
・室内でのマーキング
・トイレのしつけ
・他の無駄吠え
・引っ張り
・拾い食い
・噛みつき
など様々です。それぞれの行動にはそれぞれの対処法があり、正しく対処することで必ず解消出来ます。
山本卓さんのしつけの考え方
山本卓さんのしつけのポリシーは、 『犬をいい子にするためにしつけるだけではなく、犬が病気になったり体に障害を持つようになっても、お互いが安心してケアできる、体に触れられるよう信頼関係を築くこと。』です。
単に体罰はかわいそう、犬は家族といったイメージの良い言葉を並べるだけでは、犬との共生生活は成り立ちません。数々の問題行動に接し、改善に取り組む中で愛犬が安全に 安心して暮らせるようにしてあげるようにすることが大切だという持論を確立されています。
オヤツはもちろん体罰や恐怖を用いた手法は即効性があり、大変スムーズですがいかなる場面でも通用する手法ではありません。
逆にオヤツを用いない手法は犬と人間の本当の意味でも信頼関係が必要とされ、構築、成果を上げるまでにはそれなりの時間も必要です。
この手法は日本ではまだまだ発展途上ですが、海外では多く知れ渡り、高く評価されています。
山本卓さんのしつけの特徴
山本卓さんのしつけ手法では、全ての問題行動を一律の方法で対処するのではなく、それぞれの行動や犬が問題を起こす原因を考えたうえで対処法を講じてゆきます。
そのため、犬に与える負担も最小限に済ませることが出来るという特徴があります。
このしつけ手法の根本には犬への深い愛情があり、繰り返し根気よく教えることで理解させるという流れです。そのため改善や習得には繰り返し教えることが必須です。飼い主自身も苛立ちを覚え犬を感情的に叱ることをせずに、教え方の手順を正しく理解し実践する必要があります。
山本卓さんの教材内容
山本卓さんの教材はDVDが2枚と冊子のテキストがセットになっています。
DVDの内容
・問題行動をしてしまう犬のしつけ
購入者特典
・ハンディきゃっりの犬のしつけ(教材本編のDVDにこちらは収録されているものです)
教材は2つのパターンで購入する事ができます。
・ダウンロード版
価格は12,800円。
こちらは映像210分+PDFテキスト全65ページ分のついたタイプになっています。
ダウンロード版は商品の到着を待たなくても良いのですぐに観る事ができます。
・配送版
価格は15,800円。
こちらはDVD2枚(内容、収録時間はDL版と同じ)+冊子テキスト全65ページがセットになっているタイプです。
こちらは商品の到着を待つことにはなりますが、パソコンがなくても観る事ができるDVDが配送されてきます。
さらに冊子でテキストも同封されてるので、どこでも見る事ができるものになっています。
ダウンロード版の方が少しだけ安く販売されていますが、使用用途に合わせて選んでどちらかを買うことができます。
DVDの内容は?細かく解説
実際のDVDの内容を説明します。
子犬のしつけの方法
こちらは25分程度の収録内容で、子犬をしつける為の心構えなどをまず説明されて、それから本題に入っていく内容です。
子犬にとって必要な3つの要素についての説明もあります。
必要な3つの要素
どういった環境を作ってあげるのがいいのか
食事
ドッグフードの与え方やそれに伴う注意点
トレーニング
学習意欲を掻き立てるような遊び方
これらについての説明がされます。
それらの説明が終わると実践に入っていきます。
ハウスの作り方、トイレトレーニング、ボディコントロール、散歩トレーニングなどが実演付きで解説されています。
どの方法も子犬にとってマイナスになるイメージを持たせないようにしつける事が大事だという方法を選んでいるようです。
成犬のしつけの方法
こちらは約14分くらいの内容です。
こちらも最初に説明から入ります。
説明の内容は問題点だけを直そうとしてしまう飼い主さんに対して、それでは意味がないといった説明内容が語られています。
飼い主さんの接し方一つでしつけを成功させることができたり、成犬をしつけ直す時に起きる問題点などをわかりやすく説明してくれています。
こちらの実践は、リードコントロール、リードの持ち方や引き方、歩行中のリードの使い方、ボディコントロール(抱っこする時なども含まれている)、なぜボディコントロールが必要なのかなどを実践付きで説明してくれています。
コマンドについて
こちらは約30分程度にわたって説明してくれています。
実際に実践していく中で必要になってくる指示の出し方、指示を出す時の注意点なども説明してくれています。
実践では、座れ、ふせ、まて、こいなどの基本的なコマンド、指示の出し方の説明がされています。
ここは他の飼い主さんも参加しての細かいステップに分けて説明がされているので、比較的わかりやすい内容になっています。
さらに、ハウス、もってこいなどのコマンドをどうしたら犬がわかりやすく、そして質の高い練習ができるかなども説明してくれています。
このステップでは犬に対して怖いイメージを持たせず、信頼関係をしっかりと築いていきながら進めていくステップになっています。
トイレのしつけ
ここでは約19分程度の犬のトイレに関してのしつけの方法を説明してくれています。
ここでは説明はされず、実践のみで収録されています。
しつけの内容
・ウンチを食べない為のしつけ
食糞問題は犬を飼われている飼い主さんだと比較的多い悩みのポイントです。
これの直し方を注意点を含めて説明してくれています。
・マーキング対策
室内で一度おしっこやウンチをしてしまうと、その時の臭いがその場所に残ってしまうので、それが犬のマーキングの役割を果たしてしまいます。
そうなると犬は同じ所で何度もトイレをしてしまう事になるので、そうならないようにしっかりと対策をする必要があるのですが、それに関しての説明をしてくれています。
・犬のケア
爪を切ってあげたり、歯磨きをさせてあげる、耳の掃除、肛門腺のお手入れなどの犬にしてあげるべきケアを注意点を踏まえて説明してくれています。
これらはそれぞれの内容が丁寧に説明してくれているので、非常に分かりやすいです。
シニア犬やハンディキャップを抱えている犬のしつけの方法
ここでは約27分程度にわたって、シニア犬などのしつけの方法を説明されています。
一般的にはシニア犬と言われる年齢は8歳や9歳程度からと言われています。さらにシニア犬になると成犬に比べるとしつけはかなり根気がいる作業になります。
しかし、シニア犬になったからと言ってもしつけをしなくてもいいという事はないので、シニア犬にはシニア犬向きのしつけの方法をしてあげる必要があります。
さらに特別編としてハンディキャップを抱えた犬のしつけに関してもトレーニングの方法を説明してくれています。
子の中では多頭飼いをする事へのメリットなども説明されています。
問題行動をしてしまう犬のしつけの方法
DVDの2枚目は実際に問題行動をしてしまう犬に対してのしつけの方法を説明してくれています。
DVDの内容は、噛み癖への対処法に関しての説明から始まります。
犬の噛み癖は怖さからくる攻撃性であることが多いので、そこへの対処法、攻撃性の原因や現状よりも酷い状態へならないようにする為の予防方法などが説明されています。
噛み癖の直し方は中途半端に行うと余計にひどい状態になってしまう事があるので、家族の協力、成犬の問題行動を直す事への難しさや意思を強く持つことの大切さ、直った時の喜びであったり、すばらしさなんかもDVDの中で話をしています。
実践では、1歳と4歳の犬を使って実践をされてます。
ここでも丁寧に一つずつ説明してくれているので、比較的わかりやすくなっています。
噛み癖のある犬のしつけの方法
こちらでは先程の噛み癖のある犬のしつけとも少し似ていますが、実践をしながら解説してくれています。
警戒心を解く
噛み癖のしつけは犬の噛む原因である恐怖心や警戒心を取り除く所から始まります。
昔からあるマズルコントロールを使用して、警戒心などが強い犬に対して人間が恐怖の対象ではない事を教えていきます。
こちらでは口輪を使った方法で人間gな恐怖の対象ではない事を教えていくような方法で警戒心を解くようにしていますが、すべてにおいて犬が居やがるような、無理やりつけるような方法はしていません。
動画内では細かいステップを踏みながら進んでいくので、確実に一つずつを進めていけばOKなようになっています。
子犬の問題行動のしつけの方法
ここでも触ろうとすると、やはり警戒心が強く、噛みつくような子犬をモデルにしてしつける方法を説明してくれています。
噛み癖を直す方法や拾い食い、リードを引っ張るなどの行動に対してのしつけ
約29分間の内容になっています。
まずここでも犬の警戒心を解くことから始めていて、拾い食いをやめさせる方法や、リードを引っ張る癖がある犬のしつけの方法なども説明されています。
冊子のテキスト
冊子の内容は犬種の決め方、子犬の選び方などの最初のステップに関する内容が書いてあるので、最初に読むと参考になる内容が書かれています。
冊子の内容
冊子の内容は以下の項目に分かれています。
・犬を飼うことに関して
注意点
犬種の決め方
子犬の選び方
犬への叱り方
・心構え、生活を始めるにあたって
子犬を迎えたら
健全な成犬にする為に
ボディコントロールに関して
犬に対してコマンドを教える
おもちゃを与える時の与え方
子犬と遊ぶ時の遊び方
犬のワクチンに関して
臭いの対策について
病気や予防接種に関して
犬のバロメーターを作ろう
・性格別の対処の仕方
温厚で社交的
活発でわんぱく
神経質で怖がり
・成長期別の犬への接し方
幼少期の接し方(主に生後60日程度の犬)
成犬前~成犬まで(主に生後半年)
成犬時期(生後1年以降からの犬)
・しつけに関しての疑問や質問
わがままな犬、気に入らないと唸ったりする
甘噛みがひどい犬
車に乗ると吠える騒音に対して敏感(すぐに吠える)
家族内との考え方が違う
犬との信頼関係を結ぶ
怖がりがひどくて病院に行くのにも大変
・冊子のあとがき
・しつけをする上での流れ
一般的にしつけを行う
噛み癖がひどい場合
無駄吠えが直らない場合
リードを引っ張る癖がある場合
本気で噛んでくる場合(これは攻撃性が強い犬によくある行為)
まとめ
噛み犬の専用トレーナーと言われるだけあって、基本的な犬のしつけ以外の内容は噛み癖のある犬に対してのしつけの方法が中心の教材内容となっています。
犬の問題行動の中でも特に多い「噛み癖」ですが、なかなか直したりするのは難しいこともあります。
しかし、山本卓さんはそんな噛み癖や犬が噛んでしまう状況に対しての的確なしつけの方法を説明してくれているので、犬の噛み癖を直したい人には特に役に立つ教材だと思います。